山登りで合理性が高いと考えるレインウェアの要素について考察
想定している環境
北アルプスなど標高2000m以上の山域での山行
樹林帯から岩稜帯まで変化する環境
レインウェアジャケットの考察
素材について
素材がゴアテックスやそれに相当する透湿防水素材のものであればブランドはどこでも良いと思う。
ゴアテックスなどの透湿防水素材への過信は禁物。
数時間の登りの高負荷運動ではどんな高価なレインウェアでも蒸れてビチョビチョになり、脱ぎ捨てたくなるもの。
厚手タイプの活用
レインウェアは軽量のものほど高価であったりする。
あえて軽量ではないものという選択肢もある。
軽量ではないものは布地が厚く、丈夫なため、防寒着としても兼用するという手もあり、トータルとして軽量化できる。
レインウェアパンツの考察
フルジップタイプの有用性
フルジップタイプのパンツはかなり利便性が高い。
フルジップタイプというのは、パンツ左右両側の腰の端から裾の端まで一直線にファスナーがついていて、登山靴を履いたまま着脱できるタイプのもの。
山行途中で雨が降り出した場合に、通常の裾から足を通すタイプのレインウェアパンツを履くことはかなりの負担となる。
靴ひもを固く縛っている登山靴を脱ぎ、パンツを履き、また登山靴の紐を縛るという行為は、疲労が蓄積している山行後半ではかなり辛い。
最初はせっかく購入したのだからと使うように努めるが、だんだんめんどくさくなって、雨が降り出してもレインウェアジャケットだけ装着して、パンツは履かないようになってくるものである。
通常履いていてる登山パンツも多少の撥水処理はされているし、化繊ならば乾くのも早い。
商品例
ストームクルーザー フルジップパンツ(モンベル)
登山ギア老舗の定番品
パンツだけで販売しているので、現在のレインウェアパンツをあまり使っていないというなら、パンツだけ交換してみるのも良し。
手入れについて
レインウェアは撥水効果は長くは持続せず、水の膜が付着するようになると袖口などを通して内部への水の侵入が始まる。
撥水性能をどれだけ長く保持できるかがカギで、定期的なメンテナンスが必要。
自分が使っているのは以下のもの。
・LOFTテックウォッシュ(ニクワックス)
・TX.ダイレクトWASH-IN(ニクワックス)
頻度は年1回。シーズン毎でも良いかもしれないが、洗濯機使用だとレインウェア自体の劣化も早まるかもしれない。
住居事情で洗濯機を使用しているが、本当は大きめのたらいを用意して、漬け込むのが良いと思う。
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